週刊感想(一話ずつ)

【チェンソーマン】 第77話 チャイムチャイムチャイム 感想





「デンジ、開けちゃダメだ」からの続きです。


鳴り止まないチャイムの中、玄関で立ち尽くすデンジ。

電話がかかってきたところから第77話スタートです。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



今回は登場人物に読者が没入する構成になっているような気がします。

今週のポイント

・マキマさんの電話内容
・チャイムの演出
・早川家の関係
・デンジの優しさ
・銃の魔人


それでは第77話の感想にいきましょう!

マキマさんからの電話


電話の主はマキマさんでした。

マキマさんが主犯なのにどんな表情で話しているのか分からないのが不気味です。

セリフだけで手短に伝えられて、状況を把握できるけどできません。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

デンジのいつもの軽口でもどうすることもできない、そんな空気を破るように伝えられた最後の言葉が

「デンジ君⋯、今回はなにも考えずに戦って」

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

そのあと無言のデンジの後ろ姿が映ることで、デンジも全てを察してしまったようです。

読者の気持ちを代弁するパワ子


電話を切ったデンジから「銃の魔人がきている」と伝えられたパワ子

「なあ!なんでドア開けちゃダメなんじゃ?」

と、読者の気持ちを代弁してくれています。

「なあ! アキじゃろ!?」

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

ここでアキ呼びはズルくないですか?!

いつからチョンマゲからアキ呼びになったんです?

名前の呼び方は親睦の深さの表れでもあります。

パワ子が「アキじゃろ!?」と呼んだあと、あれほどしつこかったチャイムが鳴り止み、今度は静寂が襲いかかります。

音だけでここまで精神を揺さぶられたことが果たしてあっただろうか⋯。

静寂の中、一瞬いつもの日常が写ります。

ここ、お箸が3セットあるのがなんとも⋯⋯。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

なあアキ


強い語気でパワーとニャーコを逃すデンジ。

この時点で、もう三人のあの日常には戻れないのだと読者も悟ります。

「なあアキ」

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

ここにきてのデンジのアキ呼びはズルいって⋯。

一番印象的な場面で最も親しい呼び方するなんて⋯。

お前ら、敬語はどうした⋯(泣)

銃の魔人


玄関の扉、開けちゃダメだった。

そこに待っていたのは銃の悪魔に体を乗っ取られたアキくんでした。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

このページを見たときの絶望感は、今後忘れることはないでしょう。

魔人の人格は悪魔なので、銃の魔人はデンジの名前を知らないはずなのですが、なぜかデンジの名前を呼びます。

雪合戦だ!


アキくんの人格の中のシーン。

あたり一面が真っ白な雪景色であることと、アキくんが幼いことから場所は地元の北海道だと思います。

記憶は混濁しているようで、過去の記憶の中に現在のデンジの姿が現れます。

ふと、左手を見ると雪玉が。

子供のようにはしゃぎながら「雪合戦だ!」と投げます。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

これは墓参りにいったときの記憶が蘇ったのでしょうか?

本当はあのとき、アキくんも子供のように何も抱えてなければ、

悪魔なんていない世界だったら、

デンジとパワーと一緒に雪合戦をしていたかと思うと、胸が締め付けられます。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



デンジの優しさ


次のシーンでは攻撃をくらっているデンジ。

そのあまりの威力に床はひしゃげ、ドアは外れ、ガラスは割れ、デンジはベランダから窓の外まで飛ばされます。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

「ワシの家が⋯」

と、その光景を見てパワ子は呟きます。

過去に「ワシのじゃ⋯」のくだりがあったせいで、つっこみたくなりますが

ここは虚言ではないです。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

「パワー!!隠れてろ!!やっぱ銃の魔人だった!!俺がヤる!」

もうここのセリフ全てにデンジの優しさが詰まっていますね。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

パワーにアキくんが魔人になってしまったことを気づかれないように全てを終わらせようとしたのです。

しかし、そんな優しい嘘はすぐに見抜かれてしまいます。

「そんなハズないじゃろ!? だって⋯玄関からしたのはアキの匂いじゃ⋯」
「こんな時にウソつくなよ」


家からは白煙があがり、デンジの腸は飛び出ているのに、ここの会話はなぜこんなにも静かで美しいのでしょうか?

長い時間をかけて少しずつ作り上げてきた早川家の関係性がにじみ出ていて、絶望に混じるんですよね。

闘いの前の最後のセリフがこんな会話だなんて、苦しすぎます。

優しい嘘はいつだって美しい。

管理人はなぜかドビュッシーの「芸術というのは、もっとも美しい嘘のことである」という言葉が脳裏をよぎりました。

VS銃の魔人


早川家の窓から飛び出してきた銃の魔人。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

チェンソーの姿のデンジくんと対峙するところで今週は幕。

次号からどんな展開になっていく、全く予想ができません。

まとめ


味方が敵に乗っ取られてしまい、戦うしかない状況。

と文字だけで書くとこんな感じになりますが

それを演出と設定と今までの積み重ねでここまでの衝撃と絶望感を与えてくるのは凄すぎますね。

この緊迫した状況下でのセリフ回しは特に光るものを感じます。

雪合戦の回想シーンいれて、あどけない表情からの開戦ってやばすぎませんか?

アキくんの帰りを待っているデンジとパワーの会話が美しく、そして儚い。

デンジにとって、早川家はとても大切な居場所なのだと今回再認識しました。

思えば、デンジくんの一話でポチタに語った夢は、もしかしたら早川家で叶っていたのかもしれませんね。

今週は特に登場人物三者三様に感情移入してしまいますので、辛さ三倍です。

ずっと日常回でいいよ⋯。

また、三人で並んで夕方のTVをゆっくり観てる日常がきますように。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)


読んでくださってありがとうございました!

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