最新話の第91話「パワー・パワー・パワー」があまりにも素晴らしかったので
管理人の独断と偏見になりますが、ポイントを三つに絞って解説していきたいと思います。
二人の距離
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
デンジとパワーの初対面の印象はお互いに最悪でした。
それはお互いに大切な存在がいて(ポチタとニャーコ)、その掛け替えのない命に対する生死観の違いでした。
デンジは人間、パワーは魔人(悪魔)のそれぞれの価値観があり、どちらが正しいといったものではありません。
ただ純粋に価値観の違いにより「こいつとは仲良くなれねぇな」と心理的な距離ができました。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
そんな二人ですが、マキマさんの指示により生活を共にしていきます。
価値観も違えば生活スタイルも違います。
しかしそんな中でも、物語が進むにつれてお互いを尊重し合える仲になっていきました。
それは本当にゆっくりとした、少しずつの変化でした。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
その様子はあえて言葉では明確に語られず、デンジとパワーの二人のコミュニケーションで表現されていきます。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
改めて言葉にして確認する必要がないほどでした。
そして今回、お互いへの気持ちが初めて言葉としてでてきます。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
その言葉で、二人がどれほどお互いを大切にしていたのか
お互いの存在を必要としといたのかが分かりました。
新しい希望
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
死んだはずのパワーがデンジに
失った希望の代わりに、新しく希望を与えます。
パワーがいなくなったあと、血の悪魔を探してパワーにまた戻してほしいと伝えます。
「そうすればまたデンジのバディになれるじゃろ?」と
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
悪魔の輪廻のルールは明確な描写がありません。
血の悪魔として生まれ変わってもその人格は別物だということがわかりました。
天使の悪魔もそうですが、その人格は転生後に経験したことを元に形成されています。
なので、ここでパワーのいう「戻す」が実現可能なのかは分かりません。
もしかすると、これは叶わない願いなのかもしれません。
叶ったとしてもそのパワーは早川家として共に過ごしたパワーではないかもしれません。
それでも叶わない願いは、時として永遠の希望に変わるように。
パワーがもしも、このことを知っていたとすれば
パワーがいなくなっても、デンジが生きる理由を見失わないようにするための優しい嘘だったのかもしれません。
「自分が自分でなくなっても、あなたのそばにいたい」という願いと
「あなたに生きていてほしい」という願いを込めて。
出会う前のシーンをオマージュ
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
デンジとパワー
二人がまだ出会う前の話の構図が使われています。
そうすることで過去との対比をしています。
二人がそれぞれ出会い
大切なパートナーと築いてきた一番大きな愛を、今度はデンジはパワーと、パワーはデンジと築いていくことになります。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
また過去のシーンとの対比により、二人が出会ったことで加わった価値観が描写されています。
デンジは「あの頃と比べて夢みたいな生活ができた」
パワーは「命は平等に軽いが、デンジには死なないでほしい」
二人がお互いに与えた愛が、二人の人格を形成していたのです。
まとめ
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ 出版社/集英社)
もう今回はボロボロ泣きました。
チェンソーマンという作品を今までずっと好きで良かったと思いました。
デンジの中でパワーは生きてる。
ポチタが心臓となり、パワーが血となり。
そして今のデンジの心を作ってくれたから。
第二話のマキマさんの言葉をあえて拝借するなら
「浪漫的な意味でも、パワーはデンジの心の中でこれからもずっと生きてる」
読んでくださってありがとうございました!
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