こんにちは
今回の考察は
チェンソーマンの「悪魔を食べることで存在を消す能力」によって
第一話は時系列が歪んでしまっているのでは?
というものです。
それではさっそくいきましょう!
第一話は
「ルート1」「ルート2」の
世界が描写されているのでは?
(時系列で表を書きました↑)
結論からいきます。
チェンソーマンの第一話は
ルート1(改変前)
ルート2(改変後)
二つの世界が描写されている
というのが今回の考察の結論となります。
なぜ、ルート1とルート2の世界が存在しているのかを順番に説明していきます。
つじつまが合わないポイントがある
物語上の重要なポイントで、現段階ではつじつまが合わないポイントがいくつかあります。
- マキマさんの契約内容の誤認
- デンジの父親の死因の違い
- ヤクザの発言
- デンジの性格
マキマさんの契約内容の誤認?
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
まず、マキマさんのデンジとポチタの契約内容の誤認について。
デンジとポチタの間には二つの契約がされています。
①「お前を助けてやるから、俺を助けろ」
②「私の心臓をやる。代わりにデンジの夢を見せてくれ」
第82話でマキマさんが認識していた内容はこの二つの契約のうち、②のみとなります。
また、後半に後述しますが、今回の考察ベースで考えるならばマキマさんが契約内容を知っていたのは盗聴ではなく、デンジと出会ってから調べていった可能性があります。
デンジの父親の死因とヤクザの発言
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
次に、デンジの父親の死因についてです。
第一話ではデンジの父親は首を吊って自殺をしています。
マキマさんは「酔った父親に殺されそうになって仕方なく殺したんだよね」と幼いデンジに説明しますが、
当時のヤクザは「首吊りやがって⋯」と吐き捨てています。
どちらの言葉を信用するか⋯⋯、ですが
どちらも事実だと考えます。
(※ただし、マキマさんはデンジに罪を被せた可能性が高い)
他の大人はともかく、ヤクザはデンジを売ることができます。なら、わざわざ周りの借金取りと口裏を合わせる必要はありません。
自身の損失さえなくなればいいのですから。
そのことは「バラして売る」と発言していることからも読み取れます。
つまり、ここで言いたいことは
デンジの父親は本当に「他殺」「自殺」で二回死んでいるということです。
デンジの性格
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
現在のデンジは悪魔の心臓を宿したことにより泣けなくなっているということになっています。
しかし、これは裏を返せば悪魔の心臓を宿す前は「泣くことができる優しい人」だったともいえます。(泣くこと=優しいの定義付けは微妙なラインですが⋯)
また、デンジは悪魔・魔人にすら殺すことには初めから罪悪感を感じているので、父親がどんな人間だったとしても、本当に自分の手で殺めることができたのかは疑問に思います。
つじつまを合わせる
「ルート1」「ルート2」の存在
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
この若干つじつまを合わない描写の説明に必要となってくるのが
チェンソーマンの概念を消してしまう能力。
加えて「ルート1(改変前)」と「ルート2(改変後)」の仮説です。
今回の記事では
チェンソーマンによって改変される前の世界を「ルート1」
チェンソーマンによって改変された後の世界を「ルート2」
と定義します。
時系列でみる
「ルート1」「ルート2」の描写
時系列をざっくりと表にします。
- 【ルート1(改変前)】
- デンジの父親自殺
- 借金を抱える
- ポチタと出会う
- ルート1の契約「これは契約だ。お前を助けるから、俺を助けろ」を結ぶ
- 【ルート2(改変後)の描写開始】
- 幼少期、ポチタがいなくなったときがあった
- 第一話冒頭部分からストーリーが進行
- ゾンビの悪魔に襲われることで、ルート2の契約「心臓をやる。夢を見せてくれ」を結ぶ
- マキマさん「先を越されたね(先に契約された)」
- ルート2のメインストーリーが進行
○デンジとマキマさんはルート1(改変前)の記憶がない
○ポチタはルート1の記憶がある
○ルート2でもルート1の契約は継続されている
○改変された場合、「存在していた世界」から「存在していなかった世界」に書き換えられる(第二次世界大戦やソ連があることから)
それでは順番に説明していきたいと思います。
第1話 ルート1(改変前)の描写部分
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
上記した①〜⑤の部分がルート1(改変前)に該当します。
- 【ルート1(改変前)】
- デンジの父親自殺
- 借金を抱える
- ポチタと出会う
- ルート1の契約「これは契約だ。お前を助けるから、俺を助けろ」を結ぶ
第一話の黒枠の部分です。
ルート1の契約をこのとき結びます。
○ヤクザはデンジの体をバラして売れば借金は回収できるので、口裏を合わせる必要がない。
○デンジの父親は首吊りをしていて、デンジの記憶にもある
○ポチタとの契約時「これは契約だ」と言っている
○上記にも関わらずマキマさんは「約束ではなく、契約だったんだよ」と説明する=このやりとりを知らない
そして、このシーンのあとに何かしらの改変があったポイントになるのではないか、と考えています。
ポチタがいなくなったときがあった(ルート2過去)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
⑥【ルート2描写開始】
⑦幼少期、ポチタがいなくなったときがあった
第1巻の第7話「ニャーコの行方」でルート2の過去のポチタとのエピソードが挟まれます。
ポチタがいなくなったのはルート2の世界で、かつデンジの幼少期です。
ここの部分は強引な考察の繋ぎとなってしまいますが、
ルート2の世界設定を仮説しました。
○デンジとポチタは別の出会い方をしている
○父親が死ぬ前からポチタと出会っている
○ルート1でポチタはデンジを助けるために「なんらかの悪魔」を食べて、世界を改変した状態
ポチタがデンジを助けるためにデンジの父親を殺したのではないでしょうか?
そして、ポチタを探しているときにデンジは父親が殺されたところに遭遇したのではないでしょうか?
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
また、ここのシーンでは影がチェンソーの悪魔の姿になっており、存在を匂わせています。
ルート2のメインストーリーが進行
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
⑧第一話冒頭部分からルート2のストーリーが進行
⑨ゾンビの悪魔に襲われることで、ルート2の契約「心臓をやる。夢を見せてくれ」を結ぶ
ルート2のメインストーリーが進行中に、契約②を結びます。
「先を越されたね」
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
⑩マキマさん「先を越されたね(先に契約された)」
ここのマキマさんのセリフ「先を越されたね」は「先に契約されてしまった」という意味ではないかなと思います。
ここからマキマさんの綿密な計画が立てられて実行されていく物語の展開となります。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
そして、ポチタとのルート1での契約を維持したまま、改変された世界でルート2のメインストーリーが展開されていくのではないでしょうか?
つまり今の物語はチェンソーマンによって改変された世界であり、ルート2ということになります。
マキマさんが契約内容を推測シーン
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
マキマさんはデンジの声は監視していたと思います。
また「どうやってそんな体になったの?」と質問していることから、この時点ではまだデンジとポチタとの契約内容を把握していなかった可能性があります。
そこからデンジを監視下に置き、「契約通り夢みてーなイイ生活してるもんな」から推測したのかもしれません。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
また、ここでは「知っていた」ではなくわざわざ「昔のことを調べた」と発言しています。
ということは、デンジとポチタの契約時は盗聴しておらず、「先を越された」あと計画を練り、その過程で契約内容を把握し、その契約を破棄させるための材料を過去を調査することで探してきたのではないでしょうか?
まとめ
- 【ルート1(改変前)】
- デンジの父親自殺
- 借金を抱える
- ポチタと出会う
- ルート1の契約「これは契約だ。お前を助けるから、俺を助けろ」を結ぶ
- 【ルート2(改変後)の描写開始】
- 幼少期、ポチタがいなくなったときがあった
- 第一話冒頭部分からストーリーが進行
- ゾンビの悪魔に襲われることで、ルート2の契約「心臓をやる。夢を見せてくれ」を結ぶ
- マキマさん「先を越されたね(先に契約された)」
- ルート2のメインストーリーが進行
今回は、新たに出てきた新情報
「チェンソーマンは概念を消すことができる(世界を書き換えられる)」
という部分に焦点を当てて、第一話と最新章とのつじつまが合わない点や疑問点を「ルート1(改変前)」と「ルート2(改変後)」の世界に分けるという仮説を立てて、繋げていくことで考察しました。
不明な点があったり、もう少し深掘りする必要がある考察ですが、一つの案として楽しんでいただければ幸いです。
また、この考察から考えると
デンジとポチタがルート2の契約をする直前の回想シーンはポチタだけが知っていることになるので、そこが切なくて良いですとても!(個人的に一番気に入っている点です)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
僕は「大切な人が記憶を失っているが、その人を守るために頑張る」とかそういった類の物語や設定が大好きなので、今回はこういった考察になったのだと思います。
読んでくださってありがとうございました。
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