銃の悪魔に身体を乗っ取られてしまったアキくん。
銃の魔人としてデンジと闘っている間、幼い姿で雪合戦をしています。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
今回はそんなアキくんの心象風景について考えたいと思います。
心象風景とは
まず、最初に心象風景という単語についての引用です。
「心象」は「心象風景」という熟語でよく使用されます。
引用: https://eigobu.jp/magazine/shinshou
「心象風景」とは「現実ではないが、心の中で思い描いたり、刻み込まれている風景」を意味します。
経験や感覚が元になって生み出される風景ですが、「心象風景」には、現実ではあり得ないような風景も表します。
人間を実際より美化して描いてしまう絵も「心象風景」に含まれます。
アキくんの心象風景とは
今回、アキくんの心象に表れた風景は出身地である雪国が舞台でした。
また風景や「父さんも母さんもタイヨウにばっかりかまってさ」のセリフから
銃の悪魔出現前だと判断できます。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
13年前のあの日より前の世界です。
家族が生きているときから
寂しさを抱えていた
「オレには全然かまってくれないんだ」のセリフから、家族が生存中から寂しさを感じていたことが分かります。
そのあとの「ははは⋯⋯」という乾いた笑いから、笑って平気なフリをして誤魔化すしかなかったようです。
しかし、心象風景の中でデンジと雪合戦をすることで「こんなに楽しいのは初めてだ」と幸せを感じ始めます。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
デンジとパワーという存在が、少しずつアキくんの寂しさを埋めていっていたのでしょう。
アキくんにとっての
早川家とは
アキくんにとってのキーパーソンとして、弟のタイヨウがあげられます。
アキくんは「弟が死んだのは自分のせい」と言いました。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
「家族が死んだのは」ではなく「弟が」と伝えたのは、弟は兄として守るべき存在と認識していたといえます。
また「デンジとパワーにだけは生きて幸せになってほしい」というセリフから
アキくんにとって、デンジとパワーは全てを差し出してでも守りたい存在になっています。
また、デンジと雪合戦をしているのがタイヨウとの場所に似ているため、タイヨウとデンジとパワーを重ねている可能性があります。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
姫野先輩
地獄編でパワーの倒れた姿を見て姫野先輩が脳裏に浮かんだことから、デンジとパワーと同様に姫野先輩のことも大切だったことが分かります。
初対面のときは「誰とも馴れ合う気はない」と心を閉ざしていたアキくんですが、姫野先輩のおかげで凍っていた心が少しずつ溶けていったように思えます。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
今後の展開予想
あの日ずっと、アキくんの中で時が止まったままです。
デンジやパワーの存在が現実とリンクしていることにより、僅かながら自我を取り戻す希望は残されています。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
ここのトラウマとも呼べる雪国の出来事をアキくんが克服できれば、アキくんは精神世界で成長し、銃の悪魔を倒すという使命を思い出せるかもしれません。
しかし、未来の悪魔の予想によりデンジに殺されてしまいますので、
自我を取り戻したあと死んでしまう可能性もあります。
また、そのときは雪景色が溶けて花が咲き、その先で姫野先輩が待ってくれているという演出があるかもしれませんね(願望)
アキくんの中で、姫野先輩はずっと生きていますので。
まとめ
銃の悪魔に家族を殺され、復讐心だけで生きてきたアキくん。
「誰とも馴れ合う気はない」と閉ざしていた心を姫野先輩が開けて
「悪魔も魔人も利用するだけで馴れ合う気はない」と距離をとっていたデンジとパワーに触れることで
少しずつ誰かと繋がることの温かさを取り戻してきました。
銃の悪魔に身体を乗っ取られた影響により、また雪国の中に戻ってしまいましたが、デンジとパワーと姫野先輩がまた凍ってしまった心を溶かしてくれると管理人は信じています。
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