チェンソーマン

【チェンソーマン】レゼ編について管理人が語る

昨晩、改めてレゼ編を読み返していました。
レゼ編は連載当時から大好きで、今でも週に何度かは読み返します。間違いなく管理人の中で一番好きな章です。

普段は細かいことばかり考えている管理人ですが、今回は普段と趣向を変えて可能な限りレゼ編を語っていきたいと思います。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

毎回記事を作成している一話ずつのスタイルではなく、ただただ脳に浮かんだものを綴っていきます。その方が良いものが書ける気がして。つまり今回は読みにくいかもしれません。すみません。

一話ずつしっかりと感想を述べるのは、また改めて記述しますので、そのときに読んでいただければ嬉しいです。前置きが長くなりましたがそれではいきましょう。

レゼ編について語る

レゼ編について語っていたら本当に一晩は余裕で話し続けられると思います。すべてのコマが完璧です。レゼ編があまりにも美しく完璧な構成なので、連載前に準備していたのかと前回のインタビュー募集のときに質問しましたが、趣旨とズレていたため採用ならず。また機会があれば聞いてみたいと思います。レゼ編は僕の中では完全に「ボーイミーツガール」なんですよね。それもメリーバットエンドもの。ここらへんは人によって感じ方が違うと思いますので、あくまで僕自身はくらいに受け取ってもらいたいです。個人的に一番美しいと思うのが「ボーイミーツガールかつメリーバットエンド」なんですよね。メリーバッドエンドというジャンルはいろいろな定義がありますが、僕の中では「読み手によって、幸か不幸かに分かれる」というものです。安直な表現で例えるならば「最後死んでしまったけど、心は救われたよね」みたいなものです。魂の救済です。そしてそれは読み手である読者の心も浄化していきます。自分にとっての悲劇は他人にとっては喜劇。という言葉が存在するように、立場が違えば見方が変わるというエンディングが好きなのです。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

デンジは雨の中、レゼと出会います。もうここの演出の時点で最高。過去最高の漫画だぞこれ。電話BOXって最近あるのかな。シャッターが閉まった店の前じゃなくて、電話BOXというのが最高。そして、レゼとの最初の会話は二人の表情があまり見えないんですよね。カメラアングルが外ですから。そのままレゼの表情が見えないのがいい。ここだけなら、ただのモブとの会話かな?とか思うじゃないですか?それがデンジくんの不器用な優しさのおかげでレゼがヒロインになるんですよ。この花を受け取って頬を赤らめる表情が、すべての始まりなんですよ。そりゃレゼは諜報員ですし、チェの心臓を探して日本にきていることは百も承知です。でもそういう意味のヒロインではなくて、ボーイミーツガールとしてのヒロインの始まりのコマなんです。恋は遅延性のもので、遅れてやってきます。体は頬を赤く染めますが、心はいつも鈍感で体の速さについていけません。心と体は生きているスピードが違うのです。きっとそうであってほしい。だから気づいたときには手からするりと抜け落ちるし、あと一歩のところで届かなくなったりするんです。最後のシーン、デンジとレゼはお互い同じ気持ちでしたが、すれ違うというわけではありませんが結ばれませんでした。でも僕は見えない心ではきっと繋がっていると思ったんです。それだけで十分じゃないですか。救済じゃないですか。そのちっぽけな事実だけが、何も知らない人から見れば悲劇だったとしても、今までの二人の出会いから知っている人はだけは、捉え方が違う、秘密の話のようなそんな神秘性を纏ったラストなんです。最高です。美しさとは何か、ということを考えるのは僕の人生の命題の一つでもあるのですが、本当の美しさというものは他人に評価されるものではなく、逆に他人からは不可侵な領域。そこにしか存在できないものだからこそ儚く美しいのではないか、とレゼ編のラストを見てそう感じました。

カフェでデンジはすぐに恋に落ちますが、それは表面的なものだからではなく、自分の内心に触れて笑ってくれたからだと思うんです。人生生きていたら、目まぐるしく環境が変わり人間関係も変わっていきますが、その中で自分の内心の存在に気付いて大切にしてくれる人って一体どれほどいるのでしょうか。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

毎日カフェにくるデンジくんがすごく愛おしく、昼食いにきたって言ってますが、レゼに会いにきてるんですよね。会いたいんですよ。理由もなく会いたいと思うのって恋ですよね。恋なんですよ。このときのデンジくんの表情見てください。もうね、あーこれはもう最高です。頬を染めていないのが逆にいい。デンジくんの体はすでに恋をしているのに、心はまだ気付いていないのです。この状態が一番好きです。

なにげに「そっちつめてつめて」のところめっっちゃ好きです。この窓の外からのカメラアングル最高にいい。カフェのやりとり最高なんですよ。だんだん語彙力がなくなってる気がします。ただ語彙力を整えて文章を整えるのは本当に次の機会に必ずしますので、またそのとき読んでほしいです。ふとしたときにこのブログを探して見つけてもらえたら嬉しいです。だって、同じチェを好きになった貴方に向けて書いているのですから。

夜の学校いいですよね。みなさんは好きな女んこと夜の学校を探検したことはありますか?僕はないです。ある人はそっとその記憶を宝物にしてこれからも強く生きてください。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

プールのシーンはなんでこんなにも美しいのでしょうか。ここ、切ないんですよね。裸を見られても恥ずかしくないレゼはきっと、そういう訓練をつまされてきて、今回もハニートラップの一環だったとしても、でもね。悲しさと美しさが混ざってるシーンで、映像としてコントラスト強めですよね。プールは深く暗く、光は強い白で。漫画として様々な表現がきっと選択肢にあったはずなんですが、ここのコントラスト比が強めなのがすごく素晴らしい。闇っぽい中に、レゼという強い存在の光が見えてるんですよね。デンジくんにとって間違いなくレゼは道を照らしてくれる光で、一人の男の子として触れてくれた光で、それはきっと眩しくて眩しすぎて網膜に焼き付いて消えないと思うんです。目蓋をとじれば、二人で作った秘密をいつでも思い出せるように。そういう経験ってありませんか。恋愛だけじゃなく。網膜に焼き付いている光景って。たぶん人生は何が起こるかがあらかじめ全部決められていて、その中で忘れてはいけない大切なシーンを体が自動で刻んでくれているのだと思うんですよね。違うかもしれませんが、そうであってほしいと僕はいつも願っています。

雨は美しい。雨の匂いは本当は雨で飛び散った土の匂いらしいです。そういう真実と脳の僅かな誤差の間に、きっと神秘的ななにかがあって強烈な印象を脳に焼き付けるのでしょう。

レゼ編はかなりシンメトリーとアシンメトリー、簡単にいえば対比が強調されていて、レゼの嘘の告白に対して、デンジはどこまでも正直に自分のことを話しているのが印象的です。レゼの攻撃が始まって最初の言葉が「痛いね?ごめんね」ってもうダメです。涙がでてきそう。それに対して、しっかりとレゼを見つめるデンジの心境を考えると言葉になんかできないし、きっとここは言葉にしてはダメな場所なんだと思う。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

散々デンジが今まで「チェンソーになったら痛い」と言ってきたのに、レゼは簡単に顔面が吹き飛ぶ。どれほど苦しく痛いのだろう。レゼがなにげなく変身するたびに痛みになれていっているのだと考えると、変身するたびに辛くなるんです。知らなくていい痛みはきっと世の中にあって、知って欲しくない痛みもきっと世の中にあるんですよね。

二人の悪魔の姿での対決。デンジのヴヴヴが切ないんです。かっこいいんですけど、僕は切ないが勝ちます。まるで心臓の悲鳴を聞いているようで。切ないんです。死なない人間同士、どう決着をつけるのかな、って連載中思っていました。たぶん、ここは一つのターニングポイントで、攻略の仕方で作品の印象が大きく変わってしまうのではないかと僕は心配をしていました。この章が自分にとって文句のつけようのないものになって欲しいと願っていたからです。結果は最高でした。デンジはチェーンでレゼを抱きしめるわけですが、このとき腕の刃の部分は取り外しているんですよね。彼女を傷つけないために。彼女を強く抱きしめるために。こんな優しい攻撃は見たことがありません。そして海の底で見た記憶。レゼは諜報員でミッションのために潜伏していますが、それだけじゃなかったのだと、このたった一コマがすべての証明でした。すべての答えでした。このまま二人でいれたらなって、誰もこないとことで眠れていたら、どれほど幸せだったのでしょう。

ずっと夜のシーンで真っ暗だったのに、今度はずっと白い世界が続きます。ここのデンジくんの流れる柔らかな髪が好きです。何度も読み返してしまいます。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

「一緒に逃げねぇ」からの流れ美しすぎませんか?レゼの行動がちぐはぐで、きっと体と心のスピードは違うんです。その瞬間が美しく、また少し頬を染めているレゼが儚い。

そしてレゼが最後に聞いたデンジの言葉が「あのカフェで待ってるから」きっともうこれだけでよかった。これだけで救われたと思うんです。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

「デンジ君、ホントはね、私も学校いった事なかったの」を初めてみたとき、もう言葉がでなかったです。最後の言葉。伝えてたかった。最後に映った世界がデンジの後ろ姿という演習が素晴らしいです。

いつも僕はレゼ編を語るときに言うのですが、デンジがレゼから教わったものは、きっと泳ぎ方ではなく「好きな人のために水の中に飛び込む勇気」だったのだろうと思います。

最後に

整っていない文章ですみません。キーボードが何故か壊れてしまったのでここらへんで終わります。まとまった時間が一時間しかなく少ししか語れませんでしたが、また語らせていただきたいと思います。

こんなに読みにくいであろう文章とは程遠い文字の並びに最後まで付き合っていただきありがとうございまいした。

何度も伝えていますが、きっちりと丁寧にまた語らせていただきたと思いますので、よろしくお願いいたします。

読んでくださってありがとうございました!