第126話「ぐちゃぐちゃファイト」で落下の悪魔の精神攻撃により早川家のパワーと早川アキの姿を思い出したデンジ。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
思い出した姿は二人が亡くなる直前の姿ですが、ここで一つ疑問が生まれます。
「これらのトラウマってマキマさんが元凶だから、ここで思い出されるのはマキマさんじゃないの?」という問いです。
今回は「なぜ思い出されたのが全ての元凶であるマキマさんではなかったのか」を考察していきます。
マキマさんとの思い出はデンジにとってトラウマではなかった
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
結論から説明すると、デンジにとってマキマさんとの記憶はトラウマにはなりませんでした。
なぜそう考えることができるのかというと、答えは第11巻で描写されています。
まだマキマさんのことが好きだ
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
本性を表した支配の悪魔ことマキマさんとの最後の闘いに挑む前にデンジは、思い出を振り返りマキマさんの弱点を探します。
このときデンジは今までのマキマさんとの記憶を全部思い出します。
そして思い出した結果、デンジは一つの結論にいきつきました。
それが「最悪だなオレ。あんな目にあっておいて、まだマキマさんのことが好きだ」です。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
つまりここから分かることは、デンジはマキマさんと出会ってから今までの全ての思い出はトラウマではなく、大切な思い出だったと考えることができます。
デンジとマキマさん
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
どれだけ酷いことされて再起不能なほど心の傷を負わされても「まだマキマさんのことが好き」と結論づけたデンジ。
その後、最終決戦の末デンジはマキマさんに勝利しました。
無限残機であるマキマさんを倒すためにデンジが考えた方法は「マキマさんを食べる」ということでした。
しかしデンジはこの「マキマさんを食べる」という行為は、倒すためだったり傷つけたりすることが目的ではなく、一つの愛の形だと発言していました。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
またマキマさんが背負っている罪は決して消えることがないことから、マキマさんを独りぼっちにするのではなく、文字通り食べて一つになることでその罪ごと背負うという選択をしました。
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
つまり、最終決戦後もデンジはマキマさんのことを愛していて、今までの記憶がトラウマに置き換わるということもありませんでした。
まとめ
(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)
- デンジはマキマさんにどんな目に遭わされても好き
- 最終決戦後もそれは変わらなかった
以上のことから、デンジはマキマさんのことをトラウマとして捉えていませんでした。
なので第126話で落下の悪魔の攻撃を被弾してもマキマさんのことは思い出さなかったわけです。
ここの表現ですごいのは「あえて描写しない」ことでマキマさんはデンジにとってトラウマではなかったことを読者に伝えていることです。
フレンチドックを思い出した描写の補完も素晴らしかったのですが、個人的にはこっちの描写されてないマキマさんへのデンジの想いも切なくて好きです。
読んでくださってありがとうございました!
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