刺客たちとの激しい闘いが終わってからの日常回。前話は情報量が凄まじかったですが、今回は情報が深すぎます。
というわけで第71話の感想にいきましょう。
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ここで語り出すとそれだけで文字数がとんでもないことになってしまいますので、別の記事に書きました↓
センターカラー
マキマさんとデンジをしっかり絡めるように腸が絡んでいます。腸の演出は5巻と7巻の表紙でもありますね。特に7巻はデンジが腸で拘束されている絵で意味深です。
この絡まり具合から見て、もしかしてこのセンターカラーと7巻の表紙は「マキマさんに捕らえられている」という隠喩があるのかもしれません。
早川家の日常
いつもの早川家の描写から71話が始まります。
アキくんの腕がない⋯⋯。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
刺客たちとの闘いにより片腕が欠損してしまいました。
また天使は両腕を失い、ビームと暴力さんは帰らぬ人となってしまいました。コベニちゃんも退職届を出しました(まだ可能性ある?)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
天使って魔人ではなく悪魔なのに腕は回復しないんですね。悪魔全員がそうなら、悪魔の心臓持ちがどれほど貴重で各国が喉から手が出るほど欲しがる理由が分かります。
パワーちゃんは見たところ完治していますが、精神の方をやられてしまいました。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
アキくんのオムライスをみんなで食べます。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
アキくん片腕なのにオムライス作れるのすごいな。
マキマさんとの食事
それにしてもマキマさん、いつも窓側にいますね。
何か能力と関係があるのでしょうか。(まぁ美しいから細かいことはいっか!)
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
マキマさんとご飯食べてるデンジの幸せそうな顔でこっちがご飯いけますね。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
デンジとアキくんの病院でのやりとりが容易に想像出来てしまうくらい人物の関係性がしっかり描写されているのに感服です。
マキマさんの「首切られた次の日にご飯食べれてすごいね」というセリフ。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
マキマさんもお腹に風穴開けられそうになっていたはずなんですが、おそらく新幹線のときと同様に「なかったことにした」のだと思われます。
それについての考察はこちら↓
旅行にどうしても行きたいマキマさん
江ノ島に何かあるのか、それとも映画のときと同様に旅行に対する拘りが強いだけか。
アキくんが「一人で行った」と言っているので、チェンソーの心臓を持って行ったら何かイベント発生とかでは今のところなさそうですね。
それか江ノ島に行ったマキマさんが帰ってこない、みたいな展開に繋がっていくのでしょうか。
刺客編の最初でマキマさんが「銃の悪魔と闘うのは来年」「死なないでね」と言っていたにもかかわらず江ノ島に行くということは、銃の悪魔は江ノ島にはいないのでしょう。
マキマさんの「二人で旅行に行こうか」に二つ返事のデンジ。でもパワーが大変なことになっているのとを思い出します。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
ここのマキマさんの「公安の施設に預ければいいよ」がマキマさんの悪魔・魔人に対するスタンスが一貫してて良いです。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
以前アキくんが「悪魔の仲良くなれる気がしません」と話した時に「利益になるように利用すれば良い」と返したように、あくまで自己に利益をもたらしてくれるものなんですよね⋯。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
デンジが選択したのはマキマさんとの旅行ではなく、早川家でパワーの面倒を見ること。パワーと出会いたての頃のデンジなら旅行に行っていたと思います。
本人もその理由については気づいついないようです。
そのことについても語り出すと文量がとんでもないことになってしまうので、別の記事に書きました↓
美しい生活
「なんでだ?知らねえ」と答えたあと、早川家の生活模様が静かに描写されていきます。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
少しだけ影が入っていて、その演出がより一層静けさを表しています。
チェンソーマンの魅力の一つとして「静と動」のギャップの大きさが語られることが多いですが、まさにこのシーンは真骨頂といえます。
あの激動から一転、洗濯物が風でそよぐ僅かな空気感が伝わってきます。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
ここ、音を感じないんですよね。無音です。ミュートです。ここまで静寂に徹底した演出ほんとうにすごいです。
筆者は子供の頃の、少し影が出始めた夕方の涼しくて優しい時間帯を思い出しました。
部屋から見る窓の外にある洗濯物って、見ていて落ち着くんですよね。原風景というか。もしも心に水面があったなら、凪の状態です。
洗い物をしているデンジくんもグッときました。
このデンジくん、自分で率先して何も言わずに洗い物をしているのだと思います。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
表情が見えない演出良いです。
チェンソーマンでは表情が見えないときほど、心に来るものがあります。
夕方のテレビを三人並んで同じソファで観る。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
もう早川家は家族になっていると思います。
血は繋がっていなくても心が繋がっています。
ただ、こんなにも三人の生活が儚く美しいのにもかかわらず、アキくんが亡くなることは確定しているんですよね。アキくんがなくなったあと、デンジが冷蔵庫を見たら杏仁豆腐が三人分入っていて、それを食べることも捨てることも出来ずにいる描写とかがあったら受け止めきれないです。
またパワーちゃんがこのままではさすがに働けないと思います。人間ならまだしも、働けなくなった悪魔・魔人が処分されてしまわないかとても心配です。
マキマさんなら平気でやりそうです。
「施設に入れておけばいい」や「利益になるように使えばいい」と、悪魔・魔人に対してかなり厳しくあたっているので⋯⋯。
そんなことはないと願っています。
パワーが怖いところ
闇の悪魔にトラウマを植え付けられてしまったパワーちゃん
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
パワーちゃんは「闇の悪魔がいる!」と怖がっています。
それは口の中だったり、玄関やトイレやお風呂場だったりします。
これ、筆者は子供の頃そうだったのですが、筆者も玄関やトイレ、お風呂場などとても怖かったです。さすがに口の中が怖いと思ったことはありませんでしたが。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
特に玄関は誰かが立っていたらどうしよう、ってよく怖くなっていました。
なのでパワーちゃんの気持ちもよく分かります。
またパワーちゃんが怖がっているのはそれだけの理由ではないような気がします。
そのことについて詳しく考察した記事も書きました↓
もしかしたらニャーコを通して監視している闇の力を持っているマキマさんを感じ取って怯えているのかもしれません。特にパワーちゃんは元々マキマさんに対してかなり恐怖心があるようでした。
エッチじゃない
デンジくんはパワーちゃんと一緒にお風呂に入っても、エッチさを全く感じていませんでした。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
これはパワーのことを「家族」だと知らずしらずのうちに認識しているからではないでしょうか。
またそう考えることでマキマさんよりも家族を優先したともいえます。
レゼ編のときも早川家を理由に一度断ってしますので、デンジくんにとって早川家がどれほど大切で大きなものに育ってきているのか分かります。
知ること
知らなきゃいけないこと。知りすぎてはいけないこと。馬鹿になったほうがいいこと。
知識というものは、行動の根本的理由になると思います。
知っている状態と知らない状態、同じ人間でもとる行動は大きく変わります。
デンジは今回の闘いを寝る前に思い出してそんなことを思います。
これが大人になるということなのでしょうか?
最初の頃はアキくんに「ガキなんですよ」と言われていたりもしました。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
でも分別がつくことって、決して全てが良い方向にいくわけではないんですよね。
実際に最後のページにギュッと詰められていますが、とどのつまり知ってしまうことによって行動できない(行動しない)という選択肢が増えます。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
もちろん行動してしまったことによって不利益が生じることもあります。しかし、デンジくんに必要なのはそういう知識ではないような気がなんとなくします。
しかし、逆に今度は「知っているから動くことができた」「選択することができた」という展開がくるかもしれませんね。
デンジくんがどのように成長していくのか、楽しみにしていきたいと思います。
次章予想
以前、考察記事で書いたのですが、もしかすると次章は「終焉編」になる可能性があります。
「至福の1000年の終わりにサタンとの最終戦争を経て最後の審判が待っている」という言葉がある通り、サタン(サンタクロース)との闘いが終わったからです。
その場合、物語が終盤にむけて一気に駆け抜けていく可能性もありますね。
それについての考察はこちら↓
アキくん
以前は「悪魔と仲良くできる気がしません」と言っていたアキくんですが
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
今では当たり前のように自身の睡眠を削っても「パワーが暴れたら俺を呼べ」と言ってくれています。そういうところがすごく良いと思います。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
またアキくんが次に残った腕を失って、姫野先輩と同じ順番で身体も消滅してしまうとき、デンジに「お前は死ぬなよ」と言い残して消えたら、もうそんな展開辛すぎて受け止めきれないですよね⋯⋯。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
どちらにせよ、チェンソーマンは本当にあっけなく突然亡くなってしまうので、毎週読むのが怖いです。
まとめ
今回も内容が盛り沢山だったチェンソーマン。やはり章の終盤となると情報の密度が厚くなりますね。本当にこのページ数でこの情報量はとんでもないと思います。
おそらく、今回のラストがポチタの扉だったこともあり章の終わりだと思います。(刺客編の始まりがポチタの扉)
次の展開は全く予想できませんが、楽しみに待ちたいと思います!
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7巻発売&各話解説
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