考察チェンソーマン

【チェンソーマン考察】ポチタ=ルシファー説 失楽園との関係について

最新話の第81話で、マキマさんの自宅の玄関にルシファー(堕天使の王)の絵画が飾られていることが判明しました。

今回は、すでにファンの間でも話題になっている
ポチタ=ルシファー説を自分の考察と解釈を含めてまとめたいと思います。

それではいきましょう!

今回の考察

・ポチタの正体はルシファーなのか?

・チェンソーマンと「失楽園」の関係

・マキマさんの目的

・悪魔の目的

・大統領のセリフについて

と盛り沢山の内容となってしまいました。

ルシファーについての関連書籍やウェブサイトを読み、共通する点をベースに考察していきたいと思います。

マキマさんの自宅の玄関に飾られていた絵画について

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

マキマさんの自宅の玄関に飾られていた絵画ですが、

こちらはジョン・ミルトンの「失楽園」という作品の第三巻に登場するギュスターヴ・ドレの挿絵です。

(失楽園/ジョン・ミルトン)
(ギュスターブ・ドレによる失楽園の挿絵)

神に背いたルシファーが地球に向かう様子が描かれています。

ルシファーとは

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

ルシファーとは、別名「ルキフェル」とも呼ばれています。

ルキフェルとは日本語で「明けの明星」「光をもたらす者」という意味です。(シャイニングパワーもここからきている可能性があります)

熾天使(高い位の天使)であったルシファーは、神の命に背き、服従よりも自由のために闘うため堕天使となりました。

また堕天使の長なので、「悪魔に最も恐れられている悪魔」の筆頭候補といえます。

失楽園とは

失楽園の紹介とあらすじを簡単に説明します。

僕も完璧に理解して把握しているわけではありませんので、間違えている箇所などがあると思います。

ここでは大まかなストーリーの流れを紹介できればと思います。

失楽園の大まかなストーリー

①神に仕えていた熾天使(高い位の天使)であったルシファーは「人間を拝す(おがむ)ように」と命を受ける

②自身より劣っていて後にできた存在を拝すのは嫌だと自由のために神に反逆し、堕天してしまう。

③地球に落とされる(絵画のシーン)

④ルシファーは神への復讐を考える

⑤人間に嫉妬していたルシファーは神の創造物である人間を陥れれば神への復讐になると考えた

⑥蛇の姿になり、楽園に住む人間(アダムとイヴ)を唆して「知恵の実」を食べさせることに成功する

⑦アダムとイヴは禁忌を犯した罪により、楽園を去る(タイトル回収)

※大雑把な流れだけなので不足点が多いです。ご了承下さい。

ここでのポイントは

②の「自由のために神に反逆し、堕天してしまう(ルシファー誕生)」というところです。

絵画のシーンともタイミングが一致しています。

自由のために闘うというのも、支配の悪魔であるマキマ さんと闘う理由として一番筋が通っていると思います。また銃(自由)では?という意見もあることから、今回の章のテーマは「自由VS支配」の可能性が高いです。

ポチタ=ルシファー説

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

物語のベースが失楽園とリンクしていると考えるならば、扉を開けてしまったデンジ(ポチタ)は、マキマさんに反逆の意思を見せる流れとなります。

そして天使から堕天してルシファーとなります。

これは「オレ明日誕生日じゃん」が意味するところのルシファーが誕生するということなのかもしれません。

補足:デンジの名前の由来

以前からファンの間で、藤本タツキ先生は二瓶勉先生が好きと言われておりまして(本人も300万部突破の際に作品名をあげていらっしゃいました)

その二瓶勉先生の「ABARA」の登場人物に「駆動電次」がいることから、デンジの名前はそこからもってきたのでは?という意見がありましたが、

天使の階級が公安の魔人や悪魔の名前の由来から来ていることから、「てんし=デンジ」ともじったものでは?という意見もでてきました。

そして今回、ルシファーの絵画が出てきたことにより

「堕天=濁点」→「てんし=でんじ」では?

という意見が出てきました。

今回の章でポチタがルシファーの立ち位置で描かれるとするならば、上記の説が一番しっくりきますね!(※ちなみに僕はこの説が好きです)

ビームくんは失楽園で登場するルシファーの仲間?

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

またルシファーは神に反逆する際、天使の1/3を引き抜いて神に対抗したとあります。

そのとき引き抜かれたメンバーの一人がビームくんだとすれば、ビームが「チェンソー様」と慕い、「オレたちの願いを叶えて」と言った意味が通ります。

マキマさん=神説

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

失楽園をベースに物語が進行しているとして、ルシファーが自由のために闘うならば、その相手が支配者であるマキマさんだということになります。

マキマさんが支配の象徴として作中でも扱われていることから、失楽園の神のポジションはマキマさんということになります。

マキマさんの目的
「終焉の日」

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

ここのセリフを救済として置き換え、キリスト教における救済とは何かを調べてみました。

キリスト教神学においては特に「救済論」(soteriology)の中心概念である。キリスト教は典型的な救済宗教で、キリスト教における救済とは、キリストの十字架による贖いの功績に基づいて与えられる恵みにより、信仰による罪の咎と束縛からの解放、そして死後にあって、超越的な存在世界にあって神の恩顧を得、永遠の命に与ることである。永遠のいのちは、時として、生物的ないのちとは種類を異にする、この世にあって持つことのできる霊的ないのちとも解釈できる。

(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/救済)

人間の死。そしてそれに伴う永遠の命。これがマキマさんが考える救済の形となります。

その救済を行う日が「終焉の日」なのではないでしょうか?

また全人類が死亡した場合、悪魔にも影響が出てしまうのではないかというのが僕の考えです。

ちなみに、一度死んでから復活するという説もあり、その際には肉体が必要といわれています。チェンソーマンの世界では土葬のシーンがあり、火葬ではない理由になるかもしれません。

悪魔の目的

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

悪魔がマキマさんを殺さなければならない一番の理由として作中で出てきた「終焉の日」がキーワードとなります。

もし、終焉の日の内容が全人類の死だったとすれば、恐怖を力の源として活動している悪魔たちは存在することすらできなくなる可能性があります。

もし存在できたとしてもほぼ全ての概念は消滅し、壊滅状態になると考えていいでしょう。

ルシファーとして覚醒した場合、神VSルシファーのタイマン対決では勝てないと考えている悪魔サイドは、一度自軍でルシファーを覚醒させてからマキマさんと全面戦争をしようと計画していたのかもしれません。

アメリカ大統領のセリフについて

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

以上の考察をベースに大統領のセリフを紐解いていきます。

「人類に最悪の平和」

→人類の死(他の国は死を受け入れている)

「マキマをおそれさせ、大きくしたのは我々人類の歴史に他ならない」

→神様という存在を作り上げて、信仰させてきた

「抗うことすら予定調和」

→人間は神の造形物であるため、行動も全て手のひらの上

「⋯だが私は自由の国を背負う者」

→自由のために神と闘う必要がある

マキマさん(支配の悪魔)が神として描かれている場合、このような意味合いで読み解くことができます。

まとめ

今回の考察まとめ

・ポチタの正体はルシファー

・マキマさんは神

・自由VS支配の構成

・悪魔の目的は、「終焉の日」の回避

・マキマさんの目的は「終焉の日」

・「終焉の日」とは全人類が死亡し、苦悩から永遠に開放されること

以上となります。

冒頭でもお伝えしましたが、今回はファンの方の考察をベースに自分の解釈や考察を交えた記事構成となっております。

特に感動したのが、デンジの名前の由来ですね。

作中で言及されることはないと思いますので、こういう考察をみるとワクワクします。

読んでくださってありがとうございました!

(今回はもう少しだけ続きます↓)

編集後記

と、ここまでざっくりと失楽園とチェンソーマンのストーリー進行について考察しましたが、なんとマキマさんにもルシファーの特徴と一致する部分が多々ありまして、自分の中でどちらをルシファーとして扱うか最後まで悩みました。

特に「ルシファーはこの世を恨んでいるどころか、この世を誰よりも愛していた」や「天と地の支配者(sky and earth)」や「ルキフェル=光をもたらす者」「ルシファーとサタンは同一人物(同一人物としたらサンタクロース=サタンを操っていたのはマキマさん?」などの点は無視できませんでした。

しかし、あまり失楽園やルシファーの立ち位置に捉われすぎるのはよくないと、狭まっていた視野を拡げた末に辿り着いた現在地は「チェンソーマンは失楽園の要素を入れているだけであり、失楽園を再現しているわけではない」ということです。

というのも藤本タツキ先生自身「好きなものを詰め込んでいる」とあるので、あくまで失楽園の要素も作品を彩る一部と考える方が妥当だと判断しました。

特にこの分野は難解なことが多く、さらに人により解釈が分かれてくるところでもありますので、作品のテーマに沿って考えたところ、今回の形で落ち着きました。

ずっと厳しい展開が続いていますが、最後まで作品を楽しみたいと思います。

読んでくださってありがとうございました!

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