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考察チェンソーマン

【チェンソーマン考察】アキくんの心境の変化について



デンジとパワーと共に実家の墓参りのために北海道に行ったアキくん。岸辺先生に「銃の悪魔討伐遠征、4課は不参加にできませんか?」と申し入れます。



(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



今までは強い復讐心を原動力にして公安に勤めていたアキくん。そんな彼にどのような心境の変化があったのでしょうか。

今回はアキくんの心境の変化を考察していきたいと思います。

心境の変化について

初期



アキくんからしたらデンジとパワーの第一印象は最悪でした。マキマさんに電話で「ヤバイやつ」と伝えるほどです。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



初期の頃のアキくんは眉間にシワが寄りすぎて血管が破裂するんじゃないかと心配していましたが、



食べ物を与えることでコントロールができることに気付いて、とりあえず何か与えとけばなんとかなる精神で徐々に慣れていきました。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



しかし、アキくんは利益が出るように悪魔を利用するだけ(公安ではこの考え方が浸透しているのでしょうか)で、キッパリと「お前らに人権はない」と言い放ちます。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



永遠の悪魔編終盤、デンジ・パワー・アキくんが歪ながらそれぞれ助け合う構図になっています。思えばこのときから少しずつお互いを信用し始めたのだと思います。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

サムライソード編



アキくんがデンジとパワーに心を開いた決定的イベントといえば、伝説の金蹴り大会です。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



前作のファイアパンチの時もありましたが、歪なシーンを爽やかに描く技術が素晴らしいです。



姫野先輩の遺言が、アキくんのこれからの未来を作ってくれました。



見開きで二人が並ぶのは、まるで少年誌のようです(少年誌です)

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



そのあとは早川家で祝賀会を開催しました。



遺された側の人間は、失っても生活は続いていくし、またどこかで大切な人たちと出会うんですよね。

刺客編



もうこの時点で完全に家族ですね(断言)



デンジくんとの接し方を完全に理解しています。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)




まさか、アキくんがデンジの上に座る関係になるとは思わなかったですし、それをされてデンジくんが怒ったりしないで話を続けるのも良い!



またおにぎりを落とした時は、一人だけ違う形で提案していました(結局、デンジは言うことを聞きませんでしたが)

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

最新



初期の頃は「人権はない」と言っていましたが、アキくんはさも当たり前のようにパワーのことが心配ですし、自身の睡眠時間を削ってまで看病をしています。(ここ、三時間ずっとパワーの様子をみているアキくん想像したらなんか良いですね)

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



そして三人で地元の墓参りに行き、デンジに礼を伝えます。そしてそれはデンジにもちゃんと伝わっていました。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

なぜ、討伐遠征を断ったのか



アキくんは岸辺先生に4課は不参加にして下さい、と伝えます。岸辺先生は驚いていましたが、それを了承しました。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



そのとき、脳裏に浮かんだのは地獄で瀕死になったデンジとパワーの姿。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



また地獄のとき、瀕死のパワーを見て無意識に重ねたのは、亡くなった姫野先輩の姿でした。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



本人は「怖気付いた」と言っていますが、
大切なものの優先順位が変わっただけなのだと思います。



復讐よりも大切なものを見つけたのだと思います。



自分の大切な人たちを殺された復讐心を原動力にしていましたが、今一緒に生活を営む家族の存在がそれを超えたんですね。

今後のこと



今までは家族や殺された同僚の仇として銃の悪魔を倒すという目標をもって闘ってきましたが、デンジとパワーと暮らしていくうちに大切な人を護るために闘う方向にシフトしていくのでしょう。




シフトしていくというのはこれから先の話も含めてという今です。



アキくんは公安は辞めないということ。何故ならデンジとパワーは公安を辞めたら処分されてしまうので、三人一緒に暮らすことはできません。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



なので、公安は辞めないし三人で今の暮らしを護るためには、所属している四課が銃の悪魔討伐を辞退するしか選択肢がありません。

まとめ



アキくんは比較的まともで、唯一狂ってるところが銃の悪魔への復讐心でした。それは岸辺隊長が認めているほどでした。



しかし、そこがなくなった今、アキくんはまともになり、残されたのは僅かな寿命と早川家と最悪の死の宣告。



結局、なんだかんだで銃の悪魔を殺す手伝いはさせられると思います。マキマさんがアキくんを頭数に入れていたので。師匠がトーリカにしたみたいに、何かの契約の生贄にされたらどうしようと今から心配です。



最近思うのですが、もしかするとこの作品のゴールは銃の悪魔を倒すところとは別のところにあって、銃の悪魔を倒したその先にあるのではないかと最近考えています。



岸辺先生がマキマさんを殺す、と宣言したからには、何かしらのアクションがあり、それにも
巻き込まれていくと思います。



銃の悪魔を倒したい、というのもマキマさんからのお願いであって、銃の悪魔を倒したから世界が平和になるなどの描写はなかったように思います。



それどころか刺客編でマキマさんが終焉を呼んでしまう?ので、むしろ世界の平和を守るためにはマキマさんを倒さなければならないのではないかという疑惑が作中に僅かに流れ始めています。

アキくんは、死について人一倍敏感なんだと思います。公安では殆どの人が殉職します。それでも後輩が死ぬたびに隠れて泣くような優しい人です。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)



(そのことを知っている姫パイとの関係性もまた良し!!)



復讐よりも護るために闘う方が本来のアキくんらしいと筆者は思います。



アキくんはいつだって、誰かを守ってきましたから。



残り僅かな寿命と最悪の未来が宣告されていますが、それでも手に入れた今の家族を大切にしていくアキくんのこれからが楽しみですね。

(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)

ここのアキくんの「ただいま」がめっちゃ良いです!

読んでくださってありがとうございました!

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