※ネタバレがありますので注意して下さい。
初対面のアキくんとデンジのやりとりを見直して「アキくんなりの優しさだったんだなぁ」としんみりしながらチェンソーマンを読み返していたら、またとんでもない離れ業で設定が繋がっていたことに気づきました。
アキくんとデンジのように、黒瀬くんとアキくんの間にも先輩後輩の優しさがあったのだと気づきました。今回はそれについて語っていきたいと思います。
黒瀬ユウタロウとは
黒瀬くんをざっくり説明します。
初登場は第26話でマキマさんが京都に出張された際のお迎えをしていました。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
公安の京都組の一人です。
天童ちゃんがバディで、
東京の人と会うときは鈍りを隠せないかんじの標準語で話すのが特徴です。
銃撃事件の後、アキくんに指導をしにきます。
また、刺客編では京都組から選抜されていましたが、パスタ三兄弟に奇襲され殺された上、皮の悪魔により成り代わりまでされてしまいます。
また第58話では黒瀬ユウタロウというサブタイトルが入り、生い立ちが語られていきました。
ミサちゃんという恋人がいること。お母さんがいること。サッカー部だったこと。
お兄さんがデビルハンターをしていて、殉職されていること。
銃の悪魔にメチャクチャされて公安に入ったこと。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
性格は軽口をたたいたり、結構キツいことを言ったりします。でもそれは優しさの裏返しだったりします(それについては後述)
黒瀬くんとアキくん
黒瀬くんとアキくんが初めて出会ったのは、銃撃事件後の指導の際です。
アキくんが病室で泣いているところに入ってきました。
初対面のところでは標準語で話していますね。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
京都から天童ちゃんと来て、アキくんにもっとキツイ契約を結ぶか公安を辞めるかを問いかけます。
アキくんの答えはもちろん続けるでした。
「家族を殺した奴も、バディを殺した奴もまだ生きてる。なのになんでやめられるんですか⋯?」というアキくんの返答に黒瀬くんが応えています。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
ここのコマ、細かいですが天童ちゃんがジッと黒瀬くんことを見ているんですね。
アキくんに問いかけているだけでなく、お兄さんが悪魔に殺されている黒瀬くんにも、天童ちゃんが無言で問いかけているのだと思います。
黒瀬くんの優しさ
未来の悪魔と契約したアキくんを公安に送迎します。
このときに「もう会うこともないだろうし」って言ってるのは、今思うとフラグだったのかもしれません。当時はチェンソーマンという作品がここまで登場人物が死にまくる作品だとは思いませんでした。
車の中で黒瀬くんはアキくんに問いかけます。
「今回負けているのに、もっと強い銃の悪魔に本当に勝つつもりでいるのか?」と。
前記しましたが、黒瀬くんは東京の人と話すときは鈍りを隠そうとします。
しかし、アキくんと最後の会話をしているときはだんだん関西弁に戻っていきます。
これは本音で語りかけている、ということだと思います。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
また、ここの会話については天童ちゃんは口を挟みません。
黒瀬くんが本気で後輩のアキくんの心配をしていると分かっているからでしょう。
また、黒瀬くんのキツい言葉も、黒瀬くんなりの優しさだとアキくんも気付いています。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
アキくんのここのセリフは
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
初めて出会った病院でのセリフに対する返事なんですよね。
まとめ
「正直アキ君見てるとムカつくんですわ。弱いクセに漫画ん主人公みたいな目標掲げて痛くてサブイボ立つわ」と一見するとただ悪態をついているように見える裏には
アキくんに対する優しさとエールが隠されていたのです。
(引用: チェンソーマン/藤本タツキ 出版/集英社)
パッと見、終始アキくんに対してキツめな態度をとっていましたが、
第58話を読んだあとに4巻のシーンを読み返してみると
黒瀬くんが、アキくんと自分を重ねていたことがわかります。
優しい言葉なんて全然なかったのに、思い返してみると全ての言葉が優しかった。
黒瀬くんの話をまとめました。
読んでくださってありがとうございました。
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