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週刊感想(一話ずつ)

【チェンソーマン】第122話「大予言」感想考察!

謎の悪魔と遭遇してしまったアサとヨル。

今回はそんなやばい状況からのスタートです!

それではさっそく感想と考察にいきましょう!

作中の開示の順番について

122話の内容に触れる前に、121話と構成の素晴らしさに触れさせてください。

この2話分の場面を整理すると

121話

  • 吉田とアサ
  • デンジとナユタ
  • アサヨルとヤバい悪魔(正体不明)

122話

  • 吉田と飢餓
  • アサヨルとヤバい悪魔(正体不明)

になっています。

ざっくり分けると静にあたる「会話のシーン」と動にあたる「ヤバい悪魔との対峙」があるわけです。

素直に時系列で整理すると

①吉田とアサ(静)

② デンジとナユタ(静) 

③吉田と飢餓(静)

④アサヨルと悪魔(動)

になります。(正確には②③④はほぼ同時刻)

この四つの場面で2話分ですので、本来なら①②が121話となるはずです。

しかし、時系列で場面描写をすると会話だけのシーンが続いてしまいます。そして会話だけになってしまうと121話のラストの引きが、実際に発表された121話のラストと比べると弱くなってしまいます。

チェンソーマンはキャラ同士の会話も癖が強くて魅力的なのはもちろんですが、正体不明の悪魔から侵略を受けているときのホラーに近い緊張感も魅力の一つです。

なのであえて121話のラストをアサヨルと悪魔の対峙の一部を描写することで、121話「静→静→動(引き)」の構成になっていて読者の関心を次の更新まで引っ張り続けるを可能にしています。

しかも断片的に描写すること(管理人はこれを「あえて全てを描写・説明しないで余白を作り想像の余地を与える演出」と読んでます)で、読み手に当事者意識を与えることができているのです。

実際、多くの読者の方が「このあとの展開はどうなるのか?」って脳が勝手に想像を膨らませたと思います。

そして、その膨らんだ風船を針で刺して割るように読者の予想の斜め上をいくことでさらに読者の関心を惹けるんですよね。

(これは余談なのですが、人間は自分の予想したことと違う結果を得た時の方が記憶に定着しやすいんです。勉強や読書を記憶する手法の一つです)

もちろん手法としては漫画史において初めてというわけではないのですが、122話の開幕がアサヨルのシーンではなく、吉田と飢餓先との会話スタートになったことで、あえて121話のラストに意図的に断片的な情報を読者に開示してるんだな、と判るわけです。

ここでも開幕をアサヨルにするわけではなく、飢餓先輩との会話で、なぜヤバい悪魔が突然出現したかのバックグラウンドの開示となっております。

さらに第一部で読者に絶望を植え付けた「根源的恐怖の悪魔」というワードを出すことで、悪魔の正体は未だに不明なのにもかかわらず、とんでもないことが起きてしまうということだけ伝えることに成功しています。

実際、Twitterでもこの正体不明の悪魔に関しての呟きがたくさん見られました。

つまりこれは、読者の興味関心を引っ張ることに大成功してるというわけです。

まとめると情報開示と場面選択が完璧すぎるよね、という話でした。

それでは、122話の内容に触れていきたいと思います。(あまりにも121話と122話のセットで考えた時の構成が美しすぎたのでまた長々と書いてしまいました)

吉田と飢餓

(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)

吉田の接待レベルが相手によって変わるの本当に面白いですね。

今のところ

デンジ>飢餓>アサの順番で待遇が良いです。

アサに至っては備品のコーヒーですからね。

デンジが食べたいものは吉田自ら注文してあげてたので、飢餓ちゃんよりデンジの方が優遇されていることが分かります。

また吉田のボディランゲージも、アサのときのように腕を組むことはありませんが、デンジのときのように顎に手を当てて考える仕草は見せませんでした。

なので、心理状態もちょうどデンジとアサの真ん中だということが分かります。

ノストラダムスの大予言

(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)

んめちゃくちゃ懐かしい名前が出てきました。

どなたかがTwitterでチェ2部は1999年の5月とデンジの家のカレンダーから考察されていたので、

このまま順当にいくと2ヶ月後がヤバそうです。

またノストラダムスの大予言は、大きい厄災が一つ起こるのではなく、ヤバいことがたくさん起こるという解釈の方が近いです。(メインは恐怖の大魔王が空から降りてくる、になっていたと思います)

そして今回登場した根源的恐怖の悪魔は、飢餓によると「これから世界を最悪の恐怖に導く一人目の悪魔」と示唆していることから、

ノストラダムスの大予言の7月までの2ヶ月間、地獄から根源的恐怖の悪魔たちが押し寄せてくるのでは?ということが予想できます。

マンションに現れたのは何の悪魔?

(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)

ここめちゃくちゃ意見分かれそうだと思います。

流れで考えると「死の悪魔」が順当なんですが、四騎士のうちの一人なので、ここだけ格上になるかなぁと感じています。

四騎士の四人には個人的に同レベルでやりとりしててほしい。

またヨルが直感で即退散するレベルのやばさなので、やはり死の悪魔ではないと予想

でも逆にヨルだけ戦闘能力が下がっていることを考えると(支配にも飢餓にも、ある意味やられてるので)、現世にも概念として存在する「死」でも即退散をきめる可能性も捨てきれないです。

また、四騎士は一人につき1/4の人類を滅ぼせるとの情報も見かけたので、それならちょうどその数が当てはまるんですよね。

ナユタのヤバい匂いがする、もナユタとして「死の悪魔」と対峙したことがまだないからだとすると筋が通ります。

ただ四騎士の登場の仕方として、どうしてもここまでだけの描写では格上すぎて違和感が残るのが否めないです。

なので、四騎士ではないかなと管理人は思っています。

生の悪魔?

(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)

次にネットでよく見かけたのが「生の悪魔」なんじゃないの?

という考察です。

たしかに「死の悪魔」のミスリードとしても、根源的恐怖にも当てはまる可能性が高く、また「生きることが怖いから」という理由で人々を飛び降りさせたと考えると筋道が通ります。

そしてわざわざたくさんの死体の中から「生まれた」ように見えるのは、もしかして「転生」を表現しているのかもしれません。

死ぬことで転生して生きる、みたいな解釈です。

また根源的恐怖の悪魔は、超越者で死んだことがない。というのが判定基準の一つなんですけど、第一部でチェンソーマンが使っていた扉を使うことで死を経由せずとも現世に辿りつくことが可能です。

(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)

背中の部分のモチーフは羽?

気になっている方も多いと思うのですが、第122話で登場した悪魔には、背面に鳥の骨みたいな形状の腕が生えています。

鳥に関連する何かなのか、それとも天使や悪魔といった羽が生えている者がモチーフになっているのか。

正義の悪魔に絆された人たちもそれぞれの信条をモチーフにデザインされているような気がしますので、この背中の部分は大きなヒントになりそうです。

ノストラダムスの大予言中はパワーアップ?

ノストラダムスの大予言中は、人々がそれらに関心をもちさらに恐怖します。

なので根源的恐怖の悪魔たちは通常時よりさらに力が増していることも考えられます。

第二部でノストラダムスの大予言を再現するのか

(引用:チェンソーマン/藤本タツキ)

先ほど、ノストラダムスの大予言は一つの厄災ではなく、たくさんのやばいことが起こると書きました。

もし、その予言を再現していく悪魔たちが現世にきているのだとしたら、チェ二部はノストラダムスの大予言が外れた世界線ではなく、的中した世界線で描かれるのではないでしょうか?

まだ考察の段階なのでなんともいえませんが、もしそんなことを実行するなら前代未聞の作品になりますね。

または、ノストラダムスの大予言を回避するために誰にもしられていないところで阻止というのも熱い展開です。

吉田ヒロフミなんかは接待につぐ接待ですでにかなり水面下で暗躍していて「苦労人」とも呼ばれていました。

まとめ

物語のスケールが一気に大きくなった回でした。

おそらく次回で明らかにされる謎の悪魔の正体次第で、ノストラダムスの大予言の事象を作中でなぞっていくのかどうかが決まりそうです。

第二部の月日が1999年5月だとしたら第二部の物語のゴールはノストラダムスの大予言に登場する「恐怖の大魔王」をどう対処するのか、という流れになるのでしょうか?

いきなりスケールが大きくなったのでめちゃくちゃワクワクした回でした。

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